その時彼女の肩越しに誰かが立っているのを見つけた俺はゆうこさん驚かさないよう抱きしめたままヒトカゲに目を凝らした長い髪切れ長の目高いビデオ厚めの唇あれはお狐様しかし彼女は今までとは違う穏やかな微小を浮かべていた。


まるで俺たちを見守るような可愛らしいとさえ思える笑顔その時俺は気がついたお狐さまのほほえみとゆうこさんの微笑みがそっくりなことにひとみのきつさを除けばまるで双子かと思うほどよく似ているそうだだから初めてお狐様に会った時にゆうこさんの姉と守られても不審に思わなかったのだ。


まるまるさんどうなさったんですかゆうこさんが俺の腕の中で声を出すその瞬間お狐様の姿は消え去ったいや何でもないですそろそろ帰りましょうかはいちょっと名残惜しいけど俺が彼女の肩を抱きながら階段を降り始めた彼女を家に送り届け泊まって行くように勧めてくれる神主さんに明日仕事が早いのでと丁重に位置して家へ向かう